『Sing』のワールドプレミアが12月4日に行われ、タロくんのインタビューもガンガン出てて嬉しい悲鳴です! 可愛いタロンくんを毎日見ることができて、おまけに『Sing』のサントラも発売されて、今週は本当に幸せです〜♡
題材が題材だけに、とにかく歌に関するインタビューが多いわけですが(そしてちょいちょい歌わされるタロンくん&キャストの皆様w)こちらは少し趣が違いまして。わりと内面に踏み込んだ、興味深いものだったので、例によって聞きとり和訳をしてみました。いきなり有名になったために生活が変わったことや、実は意外に心配性なことなどについても語ってくれていますので、よろしければぜひ!
タロン:Yeah, sorry, I’ve been in a bit of a time warp there, yeah.
あー、ごめんなさい。おれ、いまちょっと意識がワープしちゃってたかもw
インタビュアー:(笑)というわけで、今回は歌ってらっしゃるわけですが、……あなた本人が歌ってるんですよね?
タロン:Uh, I…yes. Absolutely. A hundred percent.
えっ、うん。もちろん。100%、おれが歌ってるよ。
インタビュアー:あなたは怖いもの知らずなタイプですか?
タロン:Am I a fearless person?
おれが怖いもの知らずかどうか、って……?
インタビュアー:ええ、違います?
タロン:No, not at all. I’m filled with fear and worry all the time, but you know, you get over it, and you…you wanna do something, you have to…you have to get over it.
うん、ぜんぜん違うよ。おれ、いつも不安と恐れでいっぱいだもん。でも、乗り越えるしかないんだよね。なにかをやろうと思ったら、そうした恐怖に打ち勝つしかないから。
インタビュアー:怖くても、チャレンジするような状況に置かれるのは好きですか?
タロン:Yeah, I think so. I think it’s nice to be outside of your comfort zone, and I certainly felt like that with this, you know? Um…I really like that feeling, I think it’s when you feel most rewarded, and um…uh, that’s something that I constantly trying to do. Try new things, and try things that you know, don’t make me feel particularly relaxed.
あー、うん、そうだね。自分の「安全地帯」の外に出てみるのはいいことだし、この仕事(『Sing』での声優)がまさにそんな感じだったよ。んー……そういう、チャレンジしてるときの気分が好き。もっとも報われるし、充実してる感じがするから、なるべくそういうことに挑むようにしてるんだ。新たなことや、余裕をもってできないようなことにね。
インタビュアー:演技をする際には、自分の「安全地帯」から出なくちゃいけないですもんね。
タロン:Yes, absolutely.
うん、ほんとにそう。
インタビュアー:あなたにとっての「安全地帯」じゃないことで、できるようになるよう学んだり、自分の背中を押したことってありますか?
タロン:This stuff, is the thing that takes some…some learning, I think. I love, love, love acting, and it’s always lovely to meet people, you know, who watch the film, too, but this stuff…because really…this stuff is quite scary in kind of…you know, it’s a new thing and it’s not something that you learn to do at drama school, so you kind of learn on the job, you know, just saying stupid things or getting overexcited or what ever, you know. I…I think I’m getting better at it.
こういう取材とか、かな。慣れるっていうか、学習する必要があるんだよね。おれは演技をすることが、本当に、本当に、本当に大好きで、作品を見てくれたひとたちに会うのはいつだって嬉しいことなんだけど、取材を受けるのって……なんていうか、本当に怖いところがあって。演劇学校ではそんなこと教わらないから、新たな体験だし、やりながら学んで慣れていくしかないんだよね。馬鹿なこと言わないようにしなくちゃとか、あんまり興奮してはしゃいじゃダメなんだなとか、いろいろと。うん……おれも、少しずつ上達していってるとは思うんだけどね。
インタビュアー:あなたは、演じているキャラクターと似ていたりしますか? ジョニーのように、断固として頑張るタイプですか?
タロン:I think so, yeah. I think so…I certainly feel like, you know, in my working life that I’m quite committed and determined to sort of achieve the things I want to achieve, so I think Johnny and I are similar in that way. Um…but I don’t have that same problem that he had, I’ve always had really supportive parents, I’m very lucky in that sense. I really feel for him, but um…you know, it all sorts itself out in the end.
うん、そうだね、似てると思うよ。仕事に関していえば、おれはかなり意志が強くて全力で取り組むし、成し遂げたいことを成し遂げるまで諦めないタイプだから、そういう意味でジョニーとおれは似てると思う。でも、うちの両親はいつでもおれのことを心からサポートしてくれてたから、彼が抱えているような問題で悩んだりしたことはなかったんだ、すごくラッキーなことにね。ジョニーの気持ちはよくわかるし、本当に気の毒だと思うんだけど……うん、でも最後にはちゃんと上手くいくから。
インタビュアー:そうですね、本当によかったと思いました。ジョニーは本当にいいキャラクターですよね。
タロン:Yeah, I’m really pleased with him, he’s lovely.
うん、すごく気に入ってるんだ。可愛いキャラだよね。
インタビュアー:さて、ここ数年であなたの生活はずいぶんと変わりましたよね?
タロン:It has, my life has completely changed by all ends, unrecognizable as my life, yeah. It’s crazy, but great! Lovely, I love it. You know, I love being involved in movies like this and having these incredible opportunities, and meeting wonderful people and going to far flung places that I never dreamed I’d go…it’s, it’s just fantastic. I mean, it’s tiring, hence the coffee, but it’s wonderful.
そうだね、本当にあらゆる意味で変化してて、もはや前とは似ても似つかない感じ。ほんとにクレイジーだけど、……最高だよ! 素晴らしいことだし、ほんとに楽しんでる。こういう映画に出演できたり、こうした信じられないぐらいすごい機会に恵まれたり、素晴らしいひとたちと会ったり、行けるだなんて想像したこともなかった遠い国々を訪れたりしているだなんて……ほんとに夢みたい。もちろん疲れることもあるから、こうしてコーヒーを飲んでるわけだけどw でも、最高だよね。
インタビュアー:こうした映画のプロモをしているときって、どういう感じなんですか? 世界中を旅しているわけで……目覚めたとき自分がどこにいるのかわからない、なんてこともあるんですか?
タロン:Yeah. I mean other…you know, there’s literally towns in this country that I can’t remember if I’ve been to. Yes, it’s crazy. I…you know, people…someone will say to me “Have you been to Chicago?” and I have to go “Have I been to Chicago?” I genuinely don’t know. Um, I have actually, but you know, it’s…it’s, you forget because you go so quickly to these places and you try and spend some time and get to know…get to know the place over the day you’re there, but it’s impossible. And sometimes you never leave a hotel room. But, you know…it’s a great job. It’s a great job…it’s a small price to pay for a great job.
うん、あるある。実際、この国(アメリカ)でも、行ったことあるのかどうかよく覚えてない街とかあるもん。ほんと、クレイジー。こう、誰かに「シカゴに行ったことはありますか?」って聞かれて、「……おれ、シカゴに行ったことってあったっけ?」って考え込んじゃったりするんだ、本気で覚えてなくて。ってまあ、シカゴは行ったことあるんだけどw でも、あまりに忙しない感じでいろんなところをまわるから、忘れちゃうんだ。限られた時間のなかでその街のことを知ろうとはするんだけど、1日しかいなかったりするし、ほとんど不可能だよね。ホテルの部屋から出なかった、なんてこともあるし。でも! 最高の仕事だからさ。うん、ほんの小さな犠牲だよね、こんなに素晴らしい仕事のためだと思えば。
インタビュアー:なるほど。道を歩いているときなど、周囲に気づかれるようになってきました?
タロン:Yeah. Little bit, not much. It’s fine. It’s…it’s not a problem, yeah, I’m not getting papped or anything, so.
うん、たまにね。でもそんなにないし、大丈夫。問題ないよ、パパられたりしてるわけじゃないから。
インタビュアー:「パパられてない(パップされてない、not getting papped)」って、「パパラッチされてない」のイギリス英語版の俗語ってことでいいんですよね?(笑)(*注1)
タロン:Ah yeah, for paparazzi. Yeah, yeah.
あー、そうそれ。パパラッチされてない、ってこと。うんうん。
インタビュアー:この仕事のそうした部分を嫌だなと思われたりしますか? そういうことを考えたりします?
タロン:Uhhhhh….do I mind…? Yeah, um…yeah. I mean…I would guess that everyone probably wishes it wasn’t part of the job. But it’s not something that I’m suffering with at the moment, so it’s not an issue. But I have friends who it’s an issue for, and I think it gets a bit tiring, but you can’t…I think the best thing to do is to try and deal with it in a…you know, in a kind of grown up way and accept that it’s a part of it, and it’s a part of you’ve got to…but it’s fine. It’s just…you know, it’s the acting I’m in it for.
んー……嫌だっていうか、うーん…どうだろ……? うん、まあ、みんなそういう部分がなかったらいいのになって思ってるんじゃないかな。でも、おれがいまそれで苦労してるかっていうとそんなことないし、だから特に問題ないよ。とはいえ、それで困ってる友だちとかもいるし、疲れるだろうなとは思う。でも、だからって、……最善なのは、大人として対処することじゃないかな。それも仕事の一部なんだと受け入れて、対応しなくちゃならないことのひとつなんだって受け入れるっていうか……うん、大丈夫。おれは演技の部分のために、この仕事をやってるから。
インタビュアー:今年もそろそろ終わりが近づいてきましたが、あなたは新年の抱負をたてるほうですか?
タロン:No…um, I’m not, actually. I’m not, it’s not…cause I don’t have the willpower for it. So, I think this year…this year I’d…I’d certainly like to eat less burgers and cake. Um…but whether I will or not remains to be seen, I love burgers and I love cake.
ううん、そういえばたてないタイプかも。って、単に意志が弱いからだけどw そうだなあ、来年は…来年は、ハンバーガーやケーキをあんまり食べないようにしたいな。んー……でも、実際にそうできるかどうかはわかんないけどね。おれ、ハンバーガーもケーキも大好きだから。
インタビュアー:では、もうぜひ食べ続けましょうよ!
タロン:So maybe I’ll keep eating it, yeah. Not until I finish Robin Hood though, they’ll get very crossed.
そうだね、食べちゃってもいいよね、なんて。ロビン・フッドが終わるまではダメだな、すごい勢いで怒られちゃうよ。
インタビュアー:身体的に、いろいろと準備をする必要があるんですか?
タロン:Yes, I’m in training for it now. Yeah.
そう、いまトレーニングをしているところなんだ。うん。
インタビュアー:では、ケーキなどはしばらくおあずけですね……。
タロン:No cakes. No burgers. Just green juice and and fish.
ケーキもなし、ハンバーガーもなし。ひたすら緑のジュースと、魚だけだよ。
インタビュアー:『ロビン・フッド』を見るのを楽しみにしています。
タロン:Hm. Yeah, it’s going to be really good.
うんうん。本当にいい作品になると思うよ。
インタビュアー:今日はありがとうございました。
タロン:Thank you, good to see you. Thank you very much. Have a lovely rest of your day.
こちらこそ、会えて嬉しかったです。本当にありがとうございました。良い1日を過ごしてね。
*注1:「パパラッチされる」を「パップされる、パパられる(being papped)」と言うのは、イギリス英語の俗語というより、単に若者言葉の省略形かなと思います〜。アメリカでもふつうに使われているのを耳にするので。
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以上です〜。
かなり眠そうというか、取材が続いてお疲れモードなんだろうな、という感じですが、それでも真摯に話してくれていて胸がぎゅっとなりました。いきなり有名になって、いろいろ大変なことも多いと思うんですけれども、あまり気にしないようにしつつ上手く折り合いをつけていこうとしている様子が伝わってきます。
なにより、とにかく演技をすることが好きで好きでしょうがないんだ! ってことがひしひしと伝わってきますよね。そのためなら、そしていい仕事ができる機会が得られるなら、この子は大抵のことは犠牲にする覚悟ができているんだと思うと、若いのにすごいなと感嘆してしまいます……!! 生まれながらの役者タイプなんでしょうね。スターになりたいわけじゃなくて、俳優としていい仕事がしたい、とにかく色んな役を演じてみたい、という感じがします。
意外だったのは、インタビューなどの取材が(少なくとも最初は)怖かったし、タロくん自身としてはあまり上手くなかったと思っていたらしいところでしょうか。私は周回遅れのファンなので、後からまとめていろんなインタビューを見たわけですが、初期の頃と思われるものでも、新人離れした大胆さや肝の据わりっぷり、頭の回転の速さ、受け答えの上手さなどにびっくりしましたもん! それにこのなんとも人好きのする愛嬌というか、絶妙なヒトタラシっぷりが加わってw この子は無敵だな、と思っていたので、本当に意外でした。
そういえば。どのインタビューか忘れてしまったんですが、タロンくんが自分はなんでも考え過ぎちゃう傾向があって、具合悪くなるぐらい心配したりするんだけど、実際にやってみると案外大丈夫だったりするんだよね、と以前も語ってくれていたことがあったのを思い出しました。無邪気で可愛い仔犬のようなタロくんですけれども、当然というかなんというか、そういう面もあるんですね。
そんな感じで、わりとシリアスめに進行していってるインタビューですが、最後のほうでは「バーガー大好き💕 ケーキも大好き💕 でも撮影あるから食べられない……(しょぼん)」みたいな感じになってて、可愛いやら可哀想になるやら…!😭😭😭 緑のジュース(野菜とかケールとかでしょうか)とお魚だけの生活はつらそうです……。今回のプレミアでも、かなりすっきりとした体型になってましたもんね。……うっうっ、ロビンフッドのために頑張ってね! でも体にだけは気をつけて! 撮影が終わったら、もう好きなだけパンとビールとバーガーとケーキを頬張ってね!! と親戚のおばさんのようになってしまいましたw
そうそう。自分だって本当に疲れているだろうに、インタビュアーさんに「いい1日を過ごしてね」とつけ加えるところも、タロンくんのひととなりが出ていて、本当に優しくていい子だな〜と思いました♡ 以前、The Guardianのインタビューでも、忙しくて疲れているだろうに自分のことを気遣ってくれた、とインタビュアーさんが感動してましたよね。そういえば、そのインタビューでもタロンくんの「取材を受ける能力の高さ、上手さ」について語られていて、またRADAの校長先生が「プロモーションの仕方や取材を受けることは、演劇学校では教えられない部分」みたいなことを仰ってたなあ、と思い出しましたん。
はー、タロくん可愛い……!!! (結局)
コリンさんと一緒に出演したジョナサン・ロスの番組の聞きとり和訳もちまちま進めてますので、もう少しお待ちくださいね!