【この記事は2021年3月21日にぷらいべったーに投稿したものの再掲です】

BTS沼にハマりました。
ほんの2週間前ぐらいからの超新参アーミー(ファン)ですが、自分メモも兼ねて簡単に記録を残してみます。
 

0. きっかけ
きっかけは単純で、友人が「ダイナマイト」から突然BTSにハマり、持てあました熱量をぶつけるべく私に連日メッセージしてきたからです。

もともとKポップに興味のなかった私ですが、BTSが世界中で大人気なことは何となく見聞きしていましたし、2020年のスマッシュヒットである「ダイナマイト」はかなり好きな曲のひとつでよく聴いていました。灰色の社会情勢の中、これぞポップ!という優れた楽曲と、きらきらとあかるく輝く歌声の組み合わせは、暗く落ち込みがちな気持ちを一時でもふわりと軽くしてくれました。でも曲が好きなだけだったので、申し訳ないことにメンバーの見分けは全くついてなかったです。

そこに友人が、写真や動画などをシェアしてきつつ、アツく萌え語りをして詳しく解説してくるわけですよ。毎日。それで次第にメンバーの見分けがつくようになり、それぞれの性格や関係性などもうっすらとわかるようになってくると、これまで漠然と見ていたMVや動画が俄然おもしろくなってきて、友人に勧められたコンテンツ以外も見るようになり、睡眠時間がヤバいぐらい削られていき、気づいたらナムジュンさんが「ようこそ!BTS!」と両腕を広げ、にっこり微笑んでらっしゃいました(私の脳内で)。
 

1.人間的な魅力

私が惹きつけられたのは、まず何よりもメンバーそれぞれの人間的な魅力だと思います。本当にみんな個性的で性格バラバラだけど、互いに尊重しあい、強みと弱みを補完しあって、チームとして最強になっている。優れた楽曲、メンバーごとに特徴がありつつも一糸乱れぬダンス、あれだけ激しく踊りながらもしっかり歌える胆力と歌唱力、とまさに世界レベルでのトップアイドル&アーティストとしての魅力はもちろん最高なんですが(ダンスレッスンの動画とか何時間でも見ていられますよね…!)、この7人の人間性が本当に素晴らしくて、胸がきゅっとなるんです。

あんなに若くて、年齢は私の半分ぐらいしかないような子たちが、報われるかもわからない道に進み、日々泣いたり笑ったりして互いに支えあいながら、血のにじむような努力を積み重ね、ファンをものすごく大切にしつつ、世界へと飛び立っている。

なにせ初めてKポップグループのファンになったので、韓国の音楽事情に疎いんですが、BTSが所属する事務所は当時とても小さかったそうですね。大手がひしめくなか、国内市場で認められるだけでも大変だったんだろうと思います。それでも諦めず、いくつもの苦難を乗り越えて少しずつ成功をつかみ、今年はグラミーにまでノミネートされた。これは誰しも胸がアツくなるでしょう!(*グラミーの差別的な所業はまた別の話)
 

2.ダンス・ダンス・ダンス!

突然ですが、わたし昔から宝塚が好きなんですね。特に群舞が大好きで(なーちゃん、ヤンさん、ミキちゃんがそろっていた「ダンスの花組」時代は劇場にも足繁く通いました)、ショーの群舞場面は飽きることなく繰り返し鑑賞してうっとりしていたので、BTSのダンスを初めて見たときには衝撃が走りました。めちゃくちゃ完成度高くてかっこいい群舞きたーーーーーーーー!!

7人というメンバー構成がまた、絶妙だと思います。バックダンサーがいなくてもギリギリ「群舞感」を出せる人数でいて、それぞれのメンバーが見えなくなるほどの大人数でもない。ソロパートと群舞の醍醐味が心ゆくまで味わえる彼らのダンスシーンは異様に中毒性が高く、時間があっという間に溶けていきますね…!

BTSは全員大好きで箱推しですが、J-Hope(ホビさん)のダンスの美しさは別格で、うっとりと見つめてしまいます。余計な力みはいっさいないのに力強くて、正確で、優雅で、リズム感とキレ最強で、見ていて本当に気持ちよくて魅入られてしまう。ほんのちょっとした動きでも、指先まで美しい。もちろんジミンちゃんも最高に上手いし、グクさんのダイナミックで若さと色気あふれるダンスもかっこいい。でもやっぱりホビさんんんってなっております…!上手くいえないんですが、ホビさんのダンスは洒脱でユーモラスな空気もあって、表現力が素晴らしくてうっとりしてしまう。恐ろしいほどの技術力と、J-Hopeのおひさまのような人柄や茶目っ気が神合体してる感じとでもいうんでしょうか。好き。 

 
3.ダイナミックな曲構成と歌唱力

ポップなメロディーとラップをうまく融合させている曲が多いので、必然的に一曲のなかでもパートによって雰囲気が大きく異なり、聴いていて飽きません。全体的な楽曲の質も高くて、メロディーにもリズムにも必ずキャッチーで耳に残るフックがあり、一度聴くとまた聴きたくなってしまうんですよね。メンバー自身が楽曲制作に関わっているというのも大きな魅力です。

そして、7人という絶妙な人数がここでも威力を発揮しています。ラップを担当する3人(ナムさん、シュガさん、ホビさん)と、メロディーパートの4人(ジンさん、ジミンちゃん、テテさん、グクさん)がいるので、かなり複雑な曲でもOK!しかもメロディー担当メンバーもみんな声質や音域が違っているので、歌える曲のバリエーションが幅広いところも強みですよね。

また、メインヴォーカルのグクさんの歌の上手さにも痺れます。歌声の色気もすごいですが、あれだけ激しく踊りながら歌っていても音程がぴたりとあっていてブレない=声帯のコントロール力がすごいし、一般に歌いにくいとされる音階の移動でも見事に歌いこなすし、耳と音感がおそろしくいいんだろうな。生でバラード系を歌っていても、鼻歌程度に軽く歌っていても上手い。超人か。 

 


 

4.英語

次の項目「タイミング」とも少しかぶるんですが、「ダイナマイト」が英詞だったため、洋楽育ちの私にとってものすごくとっつきやすかったんですね。BTSは基本的には韓国語の歌詞のみで世界的なスターダムにのし上がっていった本当に稀有な例ですが、やはり「ダイナマイト」の果たした役割はとても大きくて、世界中でさらにファンを増やしたことは想像に難くありません(私の友人がその好例)。私の場合、「ダイナマイト」でBTSに親しみを覚えていたところに、友人から布教を受けて沼落ち、という構図なわけです。

もうひとつ重要なのが、ナムさんの存在です。英語が堪能なナムさんのおかげで、私は無理なくBTSワールドに入っていくことができました。すでに世界中で大人気のBTSは英語メディアでの露出も多く、そこで流暢に受け答えをしているナムさんのインタビューを見ることで、あっという間にBTSの魅力にハマっていったんですね。ていうか、国連のスピーチは感動して泣いた。ナムさんかっこよすぎ。2週間後の今となってはもう、韓国語の過去動画も字幕で見て彼らの可愛さににまにましていますが、最初から韓国語オンリーだったら、私にはハードル高めだったかもしれません。

 
5.世界情勢などのタイミング

私がBTSにハマったのは、たぶん彼らに出逢ったタイミングも大きいんだろうな、という気がします。なんだろう、私はアジア人なんだよな、と最近すごく思うようになったんですよね。

父親の仕事の関係で子供の頃にロンドンに行き、5年後に帰国。エンタメは観るのも聴くのも洋画と洋楽がメインで(スライダーズとかXとかラルクとか、邦楽にめちゃくちゃハマった時期もあるのですが、そのときも洋楽はあたりまえにずっと聴いていました)、大学を卒業後は英系の証券会社に就職し、その後もほぼ外資系企業に勤務していました。こうした背景から、私は日本への帰属意識がわりと薄く、かつ外国に行っても自分が何人かを意識することもあまりなかったんですが。

ここ何年かで、世界が全体に右傾化し、以前よりも人種差別的な言動を多く見るようになりました。それに対する抗議運動も以前よりたくさん起きているとはいえ、よくも悪くもネットの発達によって、昔よりもそうした言動を目にする機会が増えています。

私自身は、たまたまですが、外国で差別的な扱いを受けたり、何か言われた経験はありません。でもこれは、ロンドンに住んでいたころは子どもだったので周囲の大人たちが守ってくれていただろうこと、それ以外は観光客というお金を落とす立場でしか外国に行ったことがないこと、という2点がとても大きいんじゃないかと思っています。

また外資系企業にいる外国人は、基本的にアジアや日本に好意的な人たちです。欧米系の場合、日系企業と違って辞令1枚で飛ばされるなんていうことはないので、自分の意思で好きこのんで来日しているケースがほとんどなんですね。となると、ここでも彼らから差別されることはないわけです。

私はリベラルな人間でありたいと思っていますが、人種差別をより「自分ごと」として考えるようになったのは、恥ずかしながらここ数年ぐらいのことです。ドルチェ&ガッバーナによる中国人(を含むアジア全体)へのひどい差別的言動を目の当たりにし、いまやハイブランドなんて中国人富裕層なしには商売あがったりなのに、それでも差別的なマインドのままなのかと驚愕したあたりからでしょうか。

……延々と自分語りをしてしまっていますけれども。要するに、日本やアジアという自分のルーツにもっと目を向けよう、と思うようになっていたところに、BTSに出逢ったわけですね。

 
6. 仲良し共同生活

いきなり話が軽くなりますけれども(笑)私、メンバー同士がわちゃわちゃして楽しそうなバンドやグループに滅法弱いんです…! 

これは映画やドラマでも同じことで、これまでに「ロード・オブ・ザ・リング」「スーパーナチュラル」「キングスマン」などなどに激ハマりしていますが、作品自体の面白さとはまた別に、共演者たちの激烈な仲良しっぷりが可愛くてたまらなくて沼落ちしています。考えてみれば、宝塚もこれに類しますね。大好きなバンド、McFlyも初期は仲良く一緒に住んでいました。尊し。

BTS、ずっと共同生活をしているじゃないですか…!! 
みんな超仲良しでめちゃくちゃ楽しそうじゃないですか。ベッドやらソファやらで一緒にくっついて眠っているじゃないですか。ジンさんが手際よくお料理しているじゃないですか、ナムさん玉ねぎより指切りそうになってるじゃないですか、マンネラインがごはん持ってうろうろしているじゃないですか。お互いに「あーん」とかしてるじゃないですか。

はい確定(沼に落ちる絵文字)。

 
7. 黄金マンネ(が成人している)

BTSの一番年下(マンネ)のメンバーであるジョングクが、ダンス・歌唱力・ルックス・スポーツ・アート・その他諸々にあまりにオールマイティーに優れているためについたあだ名が、「黄金マンネ」だそうです。性格もすこぶるよく、愛嬌たっぷりで、6人の兄たちに可愛がられまくって育ったことが、動画などを見ているだけで伝わってきます。デビュー時は15歳、現在23歳です。

で。個人的な趣味嗜好の問題なんですが、私は20歳以下の芸能人にあまり関心を持てないんです…。何なら25歳ぐらいでもちょっとキツい。児童保護の観点もありますし、単純に子どもが全般的に苦手というのも大きいと思います。なので、もっと早くBTSと出逢いたかった、彼らの成長を最初からずっと見守っていたかったと思う一方で、センター的な位置を任されがち(BTSはメンバー全員がセンター的なグループではありますけれども)なグクさんが17〜18歳の頃に出逢っていたらたぶんハマらなかったんじゃないかな、出逢ったときが最適のときなんだな、タイミングってあるよな、と思う次第です。

 
以上です! …はー、長かったですね。この長さがハマりたての熱量を感じさせて微笑ましいです(自分でいう笑)。ここまで読んでくださった方、お疲れさまです&ありがとうございます。

メンバー7人なので、好きになった理由も7つにしてみましたが笑 誰かや何かを好きになるのは理屈ではないと思います。気づいたら好きだった、後から理由を探してみたらこんなだった、という感じですよね。

コロナ禍は(現政権の無能ぶりもあって)まだ収束の兆しが見えず、全体に不景気で、見通しは不透明なままです。精神的にしんどいことが多い中、冗談でなく生きる気力をくれたり、ひとときの安らぎや幸せをくれたり、明日も頑張ってみよう、と思わせてくれる推したちの存在にどれほど助けられているかわかりません。本当にありがたいです。

私や皆様の推したちが、今後もとにかく健康で、やりたいことができる、幸せで充実した日々を送りますようにと願いつつ終わります。BTS、もし未体験でしたら動画などを検索してみてください。楽しい明日が待っているかもしれません。

トップにある画像の出典:ルイ・ヴィトン公式インスタグラム

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