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昨夜、ウィショくんがラジオに出演してあれこれと語ってくれたのがあまりにも可愛かったので、急遽聞きとり和訳をしてみました。Lilting での役柄について、そしてウィショくん自身のセクシュアリティやカムアウトすることについて、言葉を選びながら丁寧に話してくれています。とはいえ、そこはプライバシーを大事にするウィショくんらしく、彼のなかで「話してもいいこと」だけを話してくれているので、安心して聞くことができます! なにより、時折くすくすと可憐に楽しげに笑いながら言葉をつむぐ様子に、魂を持ってかれてしまいました……!!(ぷしゅー)

ラジオは こちら で聞くことができます♡ (ほんのりとlilting のネタバレがありますのでご注意くださいませ〜。以下の和訳も同様ですん)

(ラジオのマイ聞きとり和訳、7’15” あたりより)

インタビュアー:(Lilting からの抜粋が流された後)Liltingで、どうにか持ちこたえているといった場面でのベン・ウィショーでした。さて。彼に会ったとき、行間を読んで演技をすることについて聞いてみました。

ベン:そうですね、(Liltingは)小さな事柄について、人々の間で起こる小さな瞬間についての映画なので、素晴らしかったです。自分について理解してもらうための小さな葛藤、というんでしょうか。ほかの作品だったらもっと大きな物語のなかに埋もれて見過ごされてしまうような、登場人物の間で起こることのほんの千分の一秒にまで集中することができたんです。本当に小さな、けれどそうしたことにフォーカスしている作品だったので、そのなかで「生きる」ことができたのは、ぼくたち役者にとってとても幸せなことでした。

インタビュアー:あなたが演じる役は英語を話し、あなたが哀悼している中国系カンボジア人のボーイフレンドは英語と中国語(北京語)が話せました。そして作中であなたが主に関わることになるボーイフレンドの母親は……

ベン:(中国語)しか……。

インタビュアー:……英語は話せないんですよね。

ベン:ええ。物語のプロットは、ぼくが演じるキャラクターがたぶん彼女と親しくなろうとして、彼女が暮らしている老人ホームにいるべつの紳士と話せるようにしてあげようと通訳を紹介するところを中心に動き始めるんです。

インタビュアー:出逢いを仲介してるのがいいですよね(笑)

ベン:(くすくすと笑う)

インタビュアー:現場で、俳優のみなさんは英語を話しつつ、(通訳が入っている場合の)あの反応が遅れる感じや劇的なアイロニーを表現するために英語がわからない振りをしなくてはならなかったんでしょうか? 大変だったんじゃないかと思うんですが。

ベン:そうですね、母親役のペイペイは英語は話せるんですが、小さな抜けがあちこちにあるので、彼女とコミュニケーションを取るのはどっちみち大変だったんです、現実でも。だから、それを上手く利用したという感じだと思います。

インタビュアー:そしてもちろん、彼女は武術が得意なアクション俳優としても有名なわけですが。今回は彼女にとっていつもとはまったく違う役柄でしたよね、家庭的で静かで……誰のことも殴ったり蹴ったりしていないというか、言葉でパンチやキックをしているというか……。

ベン:まさに言葉でのパンチやキックですね、ええ(笑)彼女には威圧感があって、この映画でも視線だけで相手をかなり傷つけられるんだというところを見せています。

インタビュアー:あなたが演じるキャラクターは、彼女を通じてボーイフレンドと近しくあり続けたいと願っていますが、一方では彼の秘密を彼のために守っています。その秘密があることによって、彼女との間には緊張感がありますよね? あなたは彼女に言うこともできたのに、言わないことを選びます。それはなぜだと思いますか?

ベン:先ほど話していた、コミュニケーションを取ることの難しさ、というところにもどると思います。カイは……生きている間に彼女に言うことができませんでしたし、ぼくが演じるキャラクターであるリチャードは彼の死後、それを伝えようと葛藤します。でも……ええと、映画の最後に彼女に伝えるんです。

インタビュアー:それは、あなたにとって大変なことでしたか? というのも、あなたが職業上カムアウトされたのはまだ比較的最近のことですし……なんて言いかたをすると、まるであなたがプロのゲイであるかのように聞こえてしまいますが、もちろんそうではなく。ただ、公表されたのが本当に最近のことなので、今回演じる上ではそのときの感情を利用したり、織り込んだりされたのでしょうか?

ベン:……いいえ。そういうことはなかったですね、ええ。もちろん、演じる上ではいつでも自分の内面や体験を引き出して使うものですが、これは本当に違ったふうに感じられたので。

インタビュアー:なぜでしょう?

ベン:まず、リチャードが置かれているあの状況そのものが、ぼくは置かれたことがないものですし……それに、彼のセクシュアリティとそれに言及しなくちゃならないことより、むしろ喪失感が問題なのだと感じたからだと思います。

インタビュアー:なるほど……カイは、お母さんに自分のセクシュアリティを言わないことで、確かに失ったものがあるんですよね。パートナーへの愛情や想いを彼女と共有する機会を失ってしまったわけですし、彼女は彼らふたりの人生にもっと関われたかもしれなかったわけで……なので、また違う次元での「喪失」があったんだな、と感じます。なんていうか……死による哀しみばかりではなく、親しくなる機会が失われた哀しみ、とでもいうんでしょうか。

ベン:ああ、それは素敵ですね、うん……そのとおりだと思います。そして、それはセクシュアリティについてオープンに話せないことからくるものですね、間違いなく。

インタビュアー:なんだか古くさく思えますよね、まだ「カムアウト」しなくちゃいけないんだ、ということについて考えてみると。いまや歌えや踊れの華やかな、いかにもゲイらしい文化があたりまえの世の中なのに……でも、いまだにすごく大変なんでしょうね。特にこう……作品は現代のロンドンが舞台になっていますが、そこに属していない人々にとっては。(カイと母親は)文化的には、完全に中国系カンボジア人だったわけですから。

ベン:ええ。でも『そういう話をするのは誰でも大変、まる』だと思います(笑)すごく親しいひととそういう話をするのはやはり大変だし、それはとても私的で親密な会話ですよね。だから、自分なりの方法、自分なりのタイミングでするべきことだし……(時代が変わったからといって)簡単になったとは思わないです。

インタビュアー:時代がどれだけ変わっても、そういうちょこっとしたことが変わらなかったりしますもんね?(笑)

ベン:そうですね(笑)だって……ヘテロセクシャルだった場合、それを誰かに発表しなくちゃいけないなんてことはないわけで(笑)だから、その……違うんですよね。そして、それは変わらないんじゃないかと思います。

インタビュアー:さて、あなたは最近コリン・ファースに代わり、今度公開される3Gアニメ「パディントン・ベア」の声を担当することになったわけですが、クマ役はいかがですか?

ベン:本当に素晴らしい体験ですが、かなり難しいというか……思っていたよりはるかに難しいです。というのも、声をあてているときに画面に映し出されているクマにははっきりとしたキャラクターがあるので、ぼくの声がその小さなクマに合っていないときには本当にすぐにわかるんです。でも、少しずつ上手くできるようになってきていると思います。

インタビュアー:クマらしくなってきている、と。

ベン:ええ、少しずつクマっぽくなっていると思います、よりクマっぽくね。

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以上です〜☆
カムアウト部分については、先日のサンデータイムズと似たような内容なのですが、なにしろウィショくんの生声でそれが聞けるというのがもう、もうもうもう! たまらんわけです!! あの優雅にやわらかでいて、ここからは絶対にダメというときにはきっぱりと相手をこばむ強さをも内包した、凛としたアルト。詩的で誠実なかの声で、彼にとって大事なことを、ときにくすくすえへへ☆ と笑いながら聞かせてもらえるのは、本当に僥倖でした……! (これで動画があったなら……!とつい欲の皮がつっぱったことを思ってしまったのをお許しくださいw)

インタビュアーさんも、「プロのゲイ」のあたりでは何言い出してるのこのひと?! と一瞬気が遠くなりかけましたが(たぶん言葉のあやというか、しゃべっているうちに何がなんだか……という感じになっちゃってご自身も困っている感じでしたがw)後半の「喪失」のくだりではとても深い考察をされていて、おかげでさらに興味深く素敵なインタビューになったと思います! Lilting もパディントンも本当にほんとうに楽しみです!!!

BulT_kdIcAAB5am

かっ……かーわーいーいー!!(><)
なんという愛情に満ちた、幸せな情景なんでしょう……! ふたりの表情といい、慣れた様子でのしぐさといい、本当に幸せそうで……その後のことを考えると胸が……ううぅ……。なんかもう、いろんな意味で萌えたり心臓ばくばくしたりで大変なことになりそうです!!(画像は こちら から頂いてきました)

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