『The Lobster』がカンヌに出品されたので、ウィショくんもカンヌに参加していたわけですが、髪の毛ふわふわお肌つやつやひとみきらきらのあまりに可愛く可憐な様子に萌えたぎってしまい、インタビューを聞きとり翻訳してみました♡ しかしそんな愛らしい様子とは裏腹に、いつになく饒舌に、けれどやっぱりとてもウィショくんらしい真摯さと率直さで、丁寧に質問に答えている様子がとても印象的でした……! なお、アリアンヌ嬢とインタビュアーさんの言葉はそのまま直接日本語にしてしまっています、ご了承くださいませ。

動画はこちらにあります♡

インタビュアー:どんな映画なのか説明してもらうことはできますか?

ベン:You try…
きみがトライしてみて…(笑)

アリアンヌ:恋愛関係や愛について、そして人間がどう行動するのかとか、ルールがいかに滑稽だったりもするかとか、それにどう対処するのかとか、それによって(※もしくはなぜ)馬鹿でクレイジーなことをしでかしてしまうのかについての話なので、人間が動物としてどういう存在なのかについての映画です。

インタビュアー:脚本を読んだとき、どう思われましたか? とてもユニークなアイディアをもとに書かれてますよね。

ベン:It is a weird idea, but at the same time you understand completely what’s being discussed. I was very excited by the originality of the voice. You know, it didn’t feel like anything else I’d ever read before. That’s very liberating when you read something like that…very exciting.

確かに変わったアイディアですが、同時になにについて語られているのかがはっきり理解できるんです。とにかくそのオリジナリティにとてもわくわくさせられました。いままで読んだことがあるどの脚本とも、まるで似ていなかったんです。そういう作品を読むのはとても解放感があって……本当に興奮しました。

インタビュアー:カップルとなる相手が見つけられない場合は動物にされてしまう、というこのアイディアですが、現実世界においてもカップルになれというプレッシャーがありすぎると思いますか?

ベン:I think being (in) a couple is just what it means to conform to certain expectations of society, or the perceived expectations of society. There are lots of others as well, aren’t there? But it’s part of what it means to sort of be a normal, balanced part of society. I do think it’s difficult to be uh, to not…to opt out of that. You…people automatically think there’s something wrong with you, or you’re not dealing with something, or you’re…do you know what I mean?

カップルでいることは、社会からの一定の期待に応える、もしくは期待されていると思われていることに応えることだと思います。ほかにも、期待されていることはたくさんありますよね。でも、それはいわゆるふつうの、バランスの取れた人間として社会の一員となるための一部でもあるわけです。そこから意図的に外れるのは……うん、難しいんじゃないかなと思います。どこかおかしいのではないかと自動的に思われてしまったり、なにかと上手く折り合いがつけられてないのではないかと思われてしまったりするので、……わかります?

ベン:I think I’ve always felt a need to find a partner, what’s to be in love or something, has always been a need for me, yeah.

ぼくはパートナーを見つけたい、といつも感じていたように思いますし、恋に落ちるのはどういう感じなのかとか……そういうことを知りたいという欲求がいつもありました。うん。

インタビュアー:作中では、カップルたちに大きなプレッシャーがかけられています。世間の目にさらされている(立場の)場合も、特にカップルであれば、多大なプレッシャーがあると思います。そういう場合、どうやって相手を守るんでしょうか? また、守ることは可能なんでしょうか?

ベン:Hmm. Yeah, you just don’t talk about it, you don’t engage in certain things and keep the other person out of it, particularly if they are not involved in that world. I mean, it’s a very strange world to be thrown into if you’re not a part of it.

んー。そうですね、とにかくそうした話題について話さず、(そうした話題に関連するような)ことには関わらないようにして、相手を巻き込まないことですね。特に、相手がそうした(世間の目にさらされるような)世界に属していない場合には。だって、そうした世界に属しているひとじゃない場合、いきなり放り込まれるには相当変な世界ですし。

インタビュアー:キャラクターたちは、このいわば『独身者キャンプ』のようなホテルに集められているわけですが、これは現実においてもパートナーを探すのに最適な方法だと思いますか?

ベン:It would solve a lot of partake, wouldn’t it? Um, I mean there just isn’t…it’s always going to be complicated and flawed and difficult.

いろんな努力をしなくちゃならない、というのが解決されますよね。なんて……ええと、そんな簡単な方法なんて(なくて)……いつだって複雑で、欠点があって、難しいものだと思います。

インタビュアー:おふたりは、現代の恋人探しの方法をどう思われますか? 例えばインターネット上の出会い系サイトTinderのような、写真や経歴をクリックして次々に相手を見ていくような方法は、誰かと出会ったりカップルとなるのにいい方法だと思いますか?

ベン:Lots of relationships seem to be flourishing. I know lots of people (who’ve met through Tinder.)
それでたくさんの恋愛関係が花開いていってますよね。Tinderなどで出会った、というひとたちがぼくの周りにもたくさんいますし。

アリアンヌ:ええ、私のママもそういうサイトで出会った男性とつきあっていて、もう8年ぐらいになると思います。だからそういう出会いを否定はしないけれど、私は実際に誰かと会ったりすることが多いので、ちょっと変わっているかなとは思います。

インタビュアー:作中で、あなたの(=ウィショくん)キャラクターは自分を偽っていますが、人間ですし、私たちみんなそういうことをしますよね。カップルとなった相手に対して、本当の自分でいられることは本当にはないと思うんですが、それは作中だけのことでしょうか?

アリアンヌ:それはこの映画を通じて考えてもらえたら……。

ベン:I think it’s an impulse…I think it’s an impulse that exists in people to want to…I think it’s human. Very human. You…you try and disguise other parts of yourself you don’t like. But I don’t know whether it’s a key to a long lasting relationship, probably not.

それは衝動……人間が持つ衝動だと思うんです。人間的…うん、とても人間的だと思います。自分の気に入らないところを隠したり、偽ろうとしたりするのは。でも、それが長続きする関係の鍵となるかどうか、ぼくにはわかりません。たぶんならないでしょうね。

インタビュアー:シングルでいること、またカップルでいることの、いい点と悪い点はなんだと思いますか?

ベン:Well, I think it’s a mistake to think about it in those wor(ds)…terms, because it doesn’t need to be such a binary thing.

そうですね、そういう言葉というか条件で考えること自体が間違っていると思います。そんな二元的なものである必要はないので。

インタビュアー:監督は、とてもユニークで変わった作風で有名ですが、一緒に仕事をしてみていかがでしたか?

アリアンヌ:あまり言葉数の多くないところがとても好きです。とても直感的で……彼が作りあげた世界観のなか、彼を信頼してひたすらついていくのは素晴らしい体験でした。

インタビュアー:監督は、この作品でなにを伝えようとしているんだと思いますか?

ベン:I don’t think he’s trying to say anything. I don’t think…
なにか伝えよう、としているわけじゃないと思います。そうじゃなくて……

アリアンヌ:それは映画をとおして伝えようとしていることなので…(※だから映画を見て各自判断して欲しい、と言いたいんだと思います)

ベン:Yeah. And I think he’s just raising certain questions. Um…and he’s looking at conflicts in people. I think that’s what fascinating about human beings. Um…we have these waring impulses. We wanna…we want to be in a relationship but we want um…independence. How do you live with that?

うん。監督は、ただ疑問を投げかけているんだと思うんです。それに、人間のなかにある矛盾を見つめている。人間の興味深いところは、そこですよね。なんていうか……こう、ぼくたちはみんな、対立する衝動を持っているわけです。恋愛関係を築きたいけれど、同時に独立していたくもある。その矛盾をどう共存させるのか、みたいな。(※この部分は「その矛盾を抱えてどうやって生きていくのか」というふうにも解釈することができると思います)

インタビュアー:どんな動物にでもなれるとしたら、なにか選ばなければならないとしたら、なにになりたいですか?

アリアンヌ:私は猫になりたい。あの動きかたが好きなの。

ベン:Me, too. I’d love to be a cat. Maybe a big cat.
ぼくも。猫になれたらいいな。大きな猫科の動物とか。

アリアンヌ:ライオンみたいなのもいいよね、大きくて強いから。

ベン:Yeah, yeah.
うん、そうだよね。

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以上です〜。
毎回思うことですが、ふわふわと浮世離れしていていかにも森の妖精という感じがしつつも、しっかりとした芯や気骨があって、でも決して他人を嫌な気持ちにさせない丁寧な物腰でそれを伝えてくれるひとですよね。譲れない線を守りつつも、誰に対しても真摯に対応し、他人の意見も決してないがしろにしないところが本当に素敵です。

今回、一緒にインタビューを受けているのがフランス人の女優さんで、英語が彼女の母国語ではない関係からか、抽象的な話はおもにウィショくんが答えるようにしていたのかな、という感じがします〜。とはいえ、最初の「この映画の内容を説明してください」という、たぶんものすごく難しい質問(こんなシュールそうな映画を口で説明しろと言われましても! みたいなw)を、さっくりアリアンヌ嬢にふっちゃってるあたり、なんだか悪戯っ子っぽくてw とても可愛かったです♡
あとはあれですね、出会い系サイトのTinderをウィショくんが知っている、というのが驚きでした……! なんとなくこう、ネット関係とかそういう流行りものには興味がなくて疎い感じがするので……。まあ、周囲にそれで出会ったひとたちが結構いるということなので、それで知っているのかな。そしてあれこれ真摯に語ってくれたけれど、オチというか締めはやっぱり「おおきな猫科の動物になりたい」でした♡

(ざざざっと勢いに任せてやってしまったので、数日中にちょいちょい手直しをするかもしれません。どうぞご了承くださいませね。ぺこり)

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